腕の中で 4/21 花曇り
おはよ
大きな目で真っすぐに見つめて目覚めるのはいつものこと
父ちゃんから抱っこでベッドからトイレへ
トイレが済んだ報告は トコトコ廊下を歩いてハハのもとへ
朝食の準備はクレートの中で待ちます
「ごはんだよ~おいで~」スヌードを振りながら呼ぶと
トットコと台所の定位置にやってくる
「大好き」なごはんだと一歩前へ
「へっ・・・」なごはんだと一歩下がって
ハハの手からほんの少しずつウックンと飲み込んだのを確認してまた次のウックン
今朝は
一歩前で待ち ひと口ふた口食べて
きびすを返すように庭へ行きたがりました
いつもごはんの後は 庭でトイレ
吐き出し窓を開けて庭に出すと
・・・・・
ここまではいつもと同じ朝でした
後ろ足がよろよろ
あわてて抱き上げ家の中へ
会社へ出かけるまであと数分だった父ちゃんが
酸素缶をあててみたけれど
じゃぁお先に!
とばかりの潔さで
私の腕の中 父ちゃんとあんなが見守る中
もう一度息をすってくれることはありませんでした
四月二十一日午前6:50頃。
毎日神様に
どうかここなが苦しみませんように
行きたいタイミングで連れて行ってください
とお願いはしていました
三か月前の宣告から 覚悟はしていたし
遠い将来でないこともわかっていました
でも
あまりにも突然その時がやってきて
あまりにもその姿が自然で
まるで「おはよ」の続きのような日常の一部のように・・・
こんな旅立ち方もあるのだと
ここなからまた教えられました
昨日のこっこちゃん
淡々といつも通り
苦しい時はそっと頭に触れると
安心したかのように力が抜けて寝てくれてました
だけど
そうすることで私が安心することを
わかっていたからなんだろうなとも思います
ここなはそういうコだから。
うちのコになってくれてありがとう
いままで本当にありがとう
可愛くて愛しくてなりません
ベッドに寝かせたここなのそばに
いつも通り 寄り添うようにあんなが入り込み
出棺するまでそばを離れませんでした
ここなを保護してくださった皆さん
うちの娘になるまで預かってくださったここなの実家の方々
ここなを通して知り合った素敵なお友達
な組を応援してくださった皆様
本当にありがとうございました